
櫻井研究室メンバーで、DEIM2023に参加しました。
データ⼯学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM) は、データ⼯学と情報マネジメントに関する様々な研究テーマの討論・意⾒交換を⽬的としたワークショップです。今年度は久しぶりの現地開催でした。
https://event.dbsj.org/deim2023/index.html
櫻井研究室からは、6件の発表を行いました。
発表者を含め、かなりの大所帯(参加希望者全員17名!)で、現地参加いたしました。
学生プレゼンテーション賞
3名の学生さん(M1,M2)が、賞をいただきました。
https://event.dbsj.org/deim2023/post/awards.html

2b-2-2 時系列テンソルデータのための将来予測 小幡 紘平 (大阪大学)
2b-1-2 制御応答時系列データストリームにおける予測アルゴリズム 藤原 廉 (大阪大学)
受賞した学生さんからコメントをいただきました
釣谷 周平さん(M1/新M2)
私の研究では「エンジン主軸受」という機械部品の劣化度合いを将来予測する手法を開発しました.この手法を用いることで主軸受の健康状態を把握できるため,遅過ぎず早過ぎない最適な機械メンテナンスのタイミングの判断に役立ちます. 私は今回がオンライン・オフライン含めて初めての学会参加だったため緊張や不安が大きかったのですが,発表をしてみるとそれ以上に研究発表が楽しく,また価値の大きいものであることに気づけました.口頭・ポスター発表ともに第三者から客観的に自分の研究に対する評価が得られ,何が良くて,また何が足りてないかに気づけたことが大きかったです.また,他の参加者の研究発表を聴講することで自分の研究分野と異なる分野の知識を得たり,洗練された研究を見て刺激を受けたりなど実りある学会参加になりました. また4,5日目のオフライン会場では様々な企業が展示をしており,進路が就職である私にとっては企業の技術について知れる良い機会となりました.企業ブースでは各企業が研究内容や技術について発表していて,どの企業がどういう風に技術に向き合っているのかが知れて,就活の一環としても色々な学びがありました. 最後に,この度は学生プレゼンテーション賞をいただき大変光栄に思います.これからもより精力的に研究,学業に励んでいきたいと思います.
小幡 紘平さん(M2/新D1)
修士二年の小幡です. 私の研究内容は時系列テンソルからネットワーク構造に基づいたクラスタ/パターン検出です.ネットワーク構造とは変数間の関係性を表現する行列です.提案手法は,値の距離に基づいた従来のクラスタリング手法と異なる観点からクラスタ検出を行うことができ,時系列テンソルから今までにない知見が得られます. 初日にオンライン発表,4,5日目は現地(長良川国際会議場)参加させていただきました.オンライン発表は研究室のいつもの環境でできたため,緊張もなく,リラックスしてできました.座長・コメンテータの方々からいくつか質問をしていただいたのですが.どれも今まで検討してこなかった新たな視点からのものであったため,自分の研究の位置づけを考え直すきっかけになりました. 4,5日目に参加したポスター会場では今までに触れたことのない分野のポスターがほとんどで,研究分野の広さを知ると同時に知識不足を痛感しました.個人的に興味のあったグラフ分野の人とお話しできたことが収穫です.改めて対面して議論をする良さを思い出しました.
藤原 廉さん(M2/新D1)
「学会発表」と聞けば恐ろしいものを想像する。検索エンジンに「学会発表」と入力した暁には「ボコボコ」、「逃げる」、「泣く」といった恐怖を掻き立てる関連キーワードが表示され、それらの検索結果には学生からの怨嗟の声と教職員からの“ありがたい御言葉“が所狭しと画面に並ぶ。ただ幸いなことに、今回のDEIMでは逃げた人も泣いた人もいなかったように思う。それどころか、昼は鰻、夜はもつ鍋に舌鼓を打ち、温泉で日頃の疲れを癒すことさえできた。当日を含めた数ヶ月間は論文投稿を始めとした様々な雑事に追われる日々を送る羽目にはなったものの、それらを加味しても十分に参加した甲斐はあったかもしれない。「それ見たことか」モニター越しにそう言われた気がした。